ヘリオス航空522便墜落事故 プロドロモウ 世界衝撃映像100連発 パイロットが意識不明 動画 ギリシャ 8月28日 アンビリバボー


スポンサードリンク

世界衝撃映像100連発(2016年8月28日放送)は「命がけの映像SP」として、2005年8月14日乗員・乗客121名が犠牲となったヘリオス航空522便墜落事故でパイロットが謎の意識不明に陥り失神した為、ギリシャの首都アテネへの墜落を防ぐ為、たったひとり立ち向かったCA(客室乗務員)アンドレアス・プロドロモウ氏の勇気の映像が紹介されます。

ヘリオス航空522便墜落事故 あらすじ

アテネを経由しチェコ・プラハに向う航空機ヘリオス航空522便のパイロットがアテネ上空で意識を失い失神!

機長の姿も見えずヘリオス航空522便は首都へ降下を始めます。

このままだとアテネ市内に墜落すれば66万人の命が危機にさらされます。

客室では酸素マスクを着けたまま乗客が失神して眠っている様子
まるで幽霊船が空を漂っている様な状態でした。

酸素マスクから毒物を吸引させたハイジャックか?テロか?

ギリシア政府はF-16戦闘機をスクランブル発進させ撃墜さ首都への墜落を阻止し、被害を最小限に食い止めようとします!

そんな中、F-16戦闘機のパイロットは一人の男が操縦席に入り込み操縦桿を握ったのを確認しました。

彼は亡霊なのか?テロリストなのか?

ヘリオス航空522便墜落事故

Helios5-dby

2005年8月14日キプロスの格安航空会社(LCC)のヘリオス航空522便はギリシャ・アテネを経由してチェコ・プラハに向かい出発しました。

kip

しかし、離陸直後交信を経ち、アテネ上空で旋回を始めました。

管制官には、2001年9月11日アメリカ同時多発テロ事件の記憶が蘇ります。

ハイジャックやテロの危機感からギリシア政府はF-16戦闘機をスクランブル発進!

アテネ市内に墜落すれば66万人の命が危ない!

ギリシア政府は首都を守る為には、ヘリオス航空522便を撃墜をも辞さない構えでした。

F-16はヘリオス航空522便と交信を試みますが、応答が無く、接近して様子を見ます。

F-16のパイロットが目にした光景は異様な光景でした。

乗客は全員酸素マスクを着けたまま寝ている様子、そして操縦席を見て驚愕します。

f-16

2人居る筈の操縦席にはパイロット(副操縦士)が前屈みになって眠っており機長の姿が見えません!

パイロット二人が意識不明のまま自動操縦で給油の為、着陸予定地のアテネ上空をオートパイロット(自動操縦)で旋回していたのでした!

旅客機は離陸後、航路が安定すると自動操縦で目的地に向かいますが、着陸は手動に切替えるのですがパイロットが意識不明となり手動に切り替える事が出来なかったのでした。

このまま旋回を続けると燃料が尽きてアテネ市内に墜落してしまいます。

人影が!誰?

F-16のパイロットは客席に人影を発見します。
機長か?嫌、機長とは出で立ちが違います。

幽霊を見ているのか?

撃墜命令までの運命の5分前、その時操縦席に人影が?

F-16のパイロットは決断を迫られていました。

このままではヘリオス航空522便墜は市内に墜落し、9・11事件以上の惨事で多くの66万人の犠牲者を出してしまいます

そして、F-16のパイロットは遂に撃墜準備の為、操縦桿のトリガーの安全装置を外します。

その時、F-16のパイロットはその人影が操縦室に向かい、ヘリオス航空522便の操縦席にさっきの亡霊?が座り操縦桿を握ったのを確認しました。

ヘリオス航空522便墜落

その亡霊が操縦桿を握るとヘリオス航空522便は進行方向を左方向に舵を切り、市街地を離れていきます。

しかし間もなく右エンジンから出火、機体は下がり続けますが一旦7,000フィートまで上昇し、立て直したかと思われたのも束の間、左エンジンが停止し、旋回途中で力なくアテネ北方の山岳地帯に急降下し激突する形で墜落してしまいました。・・・。

操縦していたのは誰だったのか?

後に判明したのは操縦桿を握っていたのは、客室乗務員CAのアンドレアス・プロドロモウ氏でした。

彼はイギリスで事業用操縦士資格を取得していました。

アンドレアス・プロドロモウ氏は将来旅客機の操縦士資格(ライセンス)を取得し、操縦桿を握りフィアンセと搭乗する夢を持っていました。

旅客機のライセンスは民間機のライセンスと違い機種毎のライセンスが必要なのです。

その為、航空会社に入社し、民間機の技術(スキル)では不足する操縦技術を向上させるという計画を持っていました。

スポンサードリンク

墜落や乗員・乗客の失神の原因は?

墜落現場の検証写真から判明したのは、機内の気圧を調整する与圧システムがマニュアルのままになっていた事が判明しました

与圧システムとは、空気(酸素)は高度が高くなるほど薄くなり温度も氷点下にまで下がります。

その為、エンジンが吸い上げる温まった空気をエアコンで室内に取り込んで、乗員・乗客は酸素マスク無し、コート無しでも快適に過ごせる様、用いられたシステムが与圧システムです。

逆に空気を取り入れすぎても呼吸に支障が出てしまうため、空気を流量調整弁(バルブ)の開け閉めにより空気を外に吐き出す機能も請け負っています

bulb

このシステムは操縦席から空気を吸入、流量調整弁(バルブ)開放を自動・手動(マニュアル)で調整出来、フライト中は自動に設定します

しかし、ヘリオス航空522便は地上でメンテナンスの際、整備員が室内の空気が薄い為、流量調整弁(バルブ)を手動に変更していました。

当然、整備が完了すると整備員は自動に戻す様マニュアル化されているのですが、今回ヘリオス航空522便を整備した整備員は自動に戻す尾を忘れてしまいました

manual

更に悪い事に操縦するパイロット・副パイロット(機長・副機長)は離陸前の与圧システムの自動・手動のチェックを忘れていたのです!

何故アンドレアス・プロドロモウ氏失神しなかった?

アンドレアス・プロドロモウ氏はダイバーでも有りヘリオス航空入社以前、元特殊部隊に所属していた軍人でした。

よって軍隊で強靭な身体とダイバーとして、そして客室乗務員として酸欠時の対処が自然と身についていたのでは?と考えられています。

冷静な判断により予備の酸素ボンベの存在を知っていたアンドレアス・プロドロモウ氏は4本の内3本を使用し酸素を保っていた事が後に酸素ボンベに付着したDNAにより判明しています。

そして民間機の操縦資格を持つアンドレアス・プロドロモウ氏は市街地への墜落を防ごうと進路を代え旋回を始めました。

緊急着陸をしても安全な広大な土地を探していた事が伺えます。

そして、アテネの北約40キロの山岳地帯を発見し、不時着を試みましたが機首を左に向けたところ、3時間にもおよぶフライトで遂に燃料が尽き、アンドレアス・プロドロモ氏も酸欠で思考能力・体力に支障をきたしてしまい墜落してしまうのでした・・・。

政府高官は、あと5分で撃墜命令を下す際どい時間でした・・・。

アンドレアス・プロドロモウ氏が一緒にフライトを夢見ていたフィアンセ

本来アンドレアス・プロドロモウ氏は非番でしたがフィアンセの客室乗務員カリス・チャーラランボースさんが搭乗する為、スケジュールを変更して搭乗していたのでした。

カリス・チャーラランボースさんも、アンドレアス・プロドロモウ氏が旅客機のライセンスを取り、操縦する航空機に一緒に搭乗するのが夢でしたが、皮肉にもこれが最初で最後のアンドレアス・プロドロモウ氏の操縦する旅客となったのでした・・・。

現在墜落地点の丘にはアンドレアス・プロドロモウ氏の勇気を讃え、二人の墓(慰霊碑)が建てられており

ireihi2

ireihi

二人の写真が飾られ二人は永遠の眠りについています。

スポンサードリンク

他にもボイスレコーダーを解析した結果色々な真実が明らかに!

◆アンドレアス・プロドロモウ氏がパイロットが失神しても墜落寸前まで操縦席に入らなかった理由は、操縦席は暗証番号でロックされており暗証番号解読に時間がかかった(暗証番号を打ち込む音が何度も記録されていた)。

◆アンドレアス・プロドロモ氏は無線で緊急事態を知らせようとしたが無線の周波数が出発地のキプロスのままなので通じなかった。

致命的な間違いとして2人のパイロットは酸素流出気圧低下を感知し警告音をテイクオフコンフィグワーニングと聞き間違えた。

<フラップや水平安定板の操作角度,スポイラ・レバーの位置などが離陸状態に正しくセットされていない時にプープープーという断続警報音を発する

◆酸素マスクが自動で客に向け落下した事を知らせるマスター警報装置も高度5000フィートで作動したが地上で作動する筈のテイクオフコンフィグワーニングも鳴っていたため、警告装置の誤作動と誤った判断をしてしまった。

その為機長は空調の警告音を止めようと席を立ったところ低酸素血症にかかり失神し倒れた。

以上の人為的ミスが重なり乗員・乗客は低体温症にかかり意識不明に陥ったのです。

低体温症についてはコチラをご参照下さい。

アンビリバボー 大雪山系 トムラウシ山遭難事故低体温症で8名が犠牲

しかも検視の結果墜落するまでの間乗客は気を失っていただけでかなりの数が生存していた筈と分かりました。

事故後の再発防止策

事故の再発防止の為、航空業界ではマニュアルを更新が行われました。

曖昧な表現で具体的に流量調整弁(バルブ)開放の「スイッチを元に戻す」という表現を「自動に戻さなければならない」と明記しなおし
酸素マスクが降りてきたら客室乗務員は操縦席に向かう

まとめ

先日ANAのBoeing787がエンジントラブルで離陸直後に引き返し、原因は、RR社製(ロールスロイス製)エンジン・トレント1000のタービンブレードが腐食と判明し、改修対応の為、787を使用する路線の運休が決まりました。

驚く事にエンジントラブルに関しては国際線では2016年に入って2件のトラブルが報告されており3月にはANAも認識していましたが、約5か月間公表していませんでした。

驚くことに「運航に影響が出るまでは公表する考えはなかった」とANAは、公式に回答しています。

国内線は順次改修作業を行っていた様子ですが、影響があったベトナム航路、マレーシア航路の機体のトラブルは大気中の汚染物質に含まれる硫黄成分で腐食が原因で日本国内では考えられないトラブルと判断していたからとの事でした。

この判断は、航空機のエンジンは1基でも動いてれば飛行が出来る状態でないと認可はおりないのですが万が一全てのエンジンが停止したら?
と考えると年に数回航空機を利用する自分としては、ぞっとします。

それだけで無くANAはLCCのメンテナンスを請け負っている立場にも有ります。

今回の「世界衝撃映像100連発★命がけの映像SP」は一部にコスト削減でメンテナンスに不安があると言われる(実際には大手が請け負っているので問題は無いはずです)LCCの機体と言う事も有り、航空機業界が抱える機体の整備について考えさせられる内容でした。

※アンビリバボー2012年9月6日にもヘリオス航空522便墜落事故は取り上げられました。

因みに、JALのBoeing787はエンジンがGE製(ゼネラルエレクトリック社の子会社・GE-Aviation)なので事象が発生しないとの事です。

最後にアンドレアス・プロドロモさんの絶望的な状況で正に命がけで被害を最小限に止めようとする判断力と勇気を航空業界は忘れないでいて欲しいです。

ヘリオス航空522便墜落事故再現動画

本日は当ブログをご覧頂き有難うございました。