アンビリバボー バスケ・下地一明 HC 解離性大動脈瘤(マルファン症候群)の難病で血管破裂? 9月15日


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アンビリバボー(2016年9月15日)では、バスケットボールの試合中、解離性大動脈瘤(マルファン症候群)に犯され生命の危機から奇跡的に復活した沖縄の下地一明(しもじ かずあき)さんが紹介されます。

バスケットボールリーグ、B.LEAGUE(Bリーグ)が開幕間近ですが、B.LEAGUE以前のバスケットボールチームで監督を務めた下地一明(1976年、沖縄・バスケットボールの強豪・北谷高校出身)は、難病からの奇跡の復活を経験しています。

アンビリバボー(2016年9月15日)バスケ・下地一明 HC 解離性大動脈瘤から奇跡の生還 あらすじ

下地一明さんは191センチメートルの長身を活かし沖縄県のバスケットボールの強豪高校北谷(ちゃたん)高校で沖縄バスケ界伝説の指導者・安里幸男の指導をにより高校2年生の時には全日本ジュニアの代表に選ばれました。

沖縄県大会で敗れた為、インターハイの出場は叶いませんでしたが、大学や協会関係者から最も注目された選手でした。

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下地一明さんは、NBAのスーパースター、チャールズ・バークレーのようなバスケットボール選手を目指していました。

高校の頃から頭角を現し、中央大学に至るまでは自信過多のため、自分勝手なプレーが多く、プレーにおごりがあったと恩師の安里幸男さんは語りました。

大学進学後、ついに全日本代表候補になるまで成長しますが、1997年10月17日プレイヤーとして選手生命に関わる事態が発生します。

大学3年時の関東大学リーグ戦で、圧倒的優位の為、後半戦はベンチでチームを応援する側に回っていた所、突然、胸に耐え難い痛みを感じ倒れてしまいました。

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試合中に受けた肘打ちによる痛みだと思い軽く考えていた所、痛みは想像を絶する痛みに変わって行き、慶應義塾大学病院に救急車で搬送されました。

下地一明選手は、マルファン症候群による「解離性大動脈瘤」を起こしてしまったのです。

血管は、破裂寸前でしたが、幸い手術は成功しました。

・・・が、医師からは激しい運動を禁止され事実上引退を危機にたたされました。

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解離性大動脈瘤の予兆はあった!?

解離性大動脈瘤を引き起こすマルファン症候群はバスケットボールの選手に多い病気です。

実は、下地一明さんが進学した中央大学では、バスケットボールの選手は慶應義塾大学スポーツ医学研究センターで全員の心エコー検査を行っていました。

当然、下地一明さんも心エコー検査を受けていて担当医に

「下地君の心臓には少し異常が あり,バスケットボールはやめたほうがいいかも知れない」

と勧告を受けており、後日、マネージャーを通じ、監督、コーチ、家族と相談する機会を設ける事になっていましたが、実行されないまま、診断から2年後試合でマルファン症候群による胸の発作で倒れてしまったのでした・・・。

不幸中の幸い

下地一明さんは、大動脈瘤破裂寸前でしたが、生還出来たのは色々な要因が有りました。
・慶應義塾大学病院で診断を受けていたので、心臓に異常がある事を自覚していたので、とっさの判断で自分で救急車を呼べた。
・しかも倒れた会場が、代々木第2体育館でスポーツ専門医が居る急病院でもある慶應義塾大学病院に近かった。
・診断履歴にマルファン症候群の疑いを示すカルテが残っていた。
もし、この内のどれかが欠けていたとしたら・・・?

解離性大動脈瘤とは?

難しいので簡単にわかりやすく説明すると、解離性大動脈瘤は、3層ある血管の壁の一部が裂け、裂け目に血液が溢れ血管がふくれ、いずれは血管が裂ける病状です。

血管の構造は3層の構造になっており
内膜(内皮)と呼ばれる血管の内側の壁
外膜と呼ばれる外側の壁
③そして、その中間にある中膜です。

内膜(内皮)に亀裂が発生し、③中膜の間に血液が入り込み、やがて内膜、中膜の2枚の膜が剥がされ血液が血圧により入り込み裂け目が広がり解離し血管が裂けていくていく症状です。

その結果、発症すると胸、背中、お腹に耐え難い痛みを引き起こします。

解離性大動脈瘤 治療方法

抗生剤で動脈瘤を小さくする事は不可能なので手術となります。
人工血管置換術→血管に血が溜まったコブの部分を切除し、人工血管と置き換えます。

ステントグラフト内挿術→開胸、開腹手術が体力的に難しい患者の足の付根の動脈からカテーテルと呼ばれる菅を入れ、人工血管を血が溜まったコブのの内側に留置させ、新しい血液の導管として置き換えます。

術後は、定期的に病院を受診し、年に1、2回はCT検査で動脈の状態を診てもらう経過観察が推奨されます。

血圧が非常に上がるような強い運動や労働は避ける必要が有ります。

マルファン症候群とは?

解離性大動脈瘤は、マルファン症候群との関係が有り、下地一明選手はマルファン症候と診断されていました。

マルファン症候群は、身体の細胞と細胞、組織と組織を繋げ支える物質である結合組織に異常を来す病気です。

結合組織を構成するタンパク質の一つ
フィブリリンを精製する遺伝子に欠陥が生じ
タンパク質の精製に異常を来し、
結合組織が弱体化してしまい、その影響は、
・特に目(水晶体異常・極度の近視)→下地一明さんの視力は、0.01未満でした。
・骨格(高身長細く長い指・背骨の変形・鳩胸)
・心臓血管の症状(動脈がこぶのようにふくらみ、裂ける・大動脈解離
などの異常を引き起こします。

引用元: 難病症状センター参照記事のタイトル

マルファン症候群どんな人がかかりやすい?

先天性の遺伝疾患で、5,000人に1人がかかる病気とされ、外見的な特徴として、長身長、手足が長い人に起こりやすい病気で、遺伝子要素有り、
両親のいずれかがマルファンの場合→子供は50%の確率でマルファンにかかりやすい。
両親どちらもマルファンで無い場合→遺伝子の突然変異で子供は25%がマルファンになるケースが有る。

今後最も大事なことは大動脈解離の再発を防ぎ、手術した血管の拡張を防ぐことです。そのためには血圧を下げておくことが非常に大事です。定期的に病院を受診されて血圧のコントロールが十分であるかどうかを確認し、また当分一年に1?2回はCTなどの検査も受けて動脈の状態を診てもらうことが必要です。循環器内科や心臓血管外科が設置されている病院なら問題なく治療と経過観察をしていただけると思います。
また、血圧が非常に上がるような強い運動や労働は避けるべきですが、夫婦生活程度のことは問題ないと思います。仕事に関しましては、具体的な業務の内容を主治医に伝えて、血圧のコントロールや血管の状態に対して負担になりそうかどうか相談されることをお勧めいたします

下地一明さんの現在は?

病院に搬送された時、

バスケットボールを続けて死んだほうがましだ

とまで語った程バスケットボールを愛する下地一明さんは、その後もバスケットを続け再びマルファン症候群で倒れます。

中央大学卒業後は、浜松のプロバスケットチームOSGフェニックスで活躍中、3度目のマルファン症候群発症により2シーズンで引退し、2001年よりコーチに転じ、その後も数々のbjリーグでヘッドコーチ(HC)を努め、2015年まで埼玉ブロンコスHCを務めていました。

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まとめ

フジテレビは、2016年9月22日に開幕する男子プロバスケットボールリーグ、B.LEAGUE(Bリーグ)開幕に併せ、色々なバスケット関連の番組を企画していて、3夜連続ドラマ「 「バスケも、恋もしていたい」(主演:山本美月、Kis‐My‐Ft2の藤ヶ谷太輔)など、今回のアンビリバボーもその一環ですね。

開幕戦でB.LEAGUEのナビゲーター(スペシャルブースター)を務める

若手女優の広瀬アリス・広瀬すず姉妹は学生の頃からバスケット部に入っており、

姉の広瀬アリスちゃんは小学3年生の頃からバスケットを初めて、女優にならなかったら

バスケットボールの選手になりたかったと公言していて、妹の広瀬すずちゃんも姉アリスちゃんの影響でバスケットを始め友人から選手が足りないからと誘われ大会にも出場した事がるそうです。

ツイッターでハッシュタグ「#実は元バスケ部」で検索すると
元バスケットボール部だった芸能人のツイートがみられたり、
先のリオデジャネイロオリンピックではバスケット女子代表が
20年ぶりにベスト8に入るなど
今年はバスケットブームが起きそうな兆しですね。

因みに、B.LEAGUEのムック本メンズ・ノンノ「B.LEAGUE BIBLE」は、三代目J Soul Brothersが表紙を務めています。

本日は最後までご覧頂きありがとうございました。