夢の扉 黒潮発電プロジェクト 海流発電 新竹積教授 しんたけ 沖縄科学技術大学院大学
今回紹介する番組は「夢の扉+海流発電・黒潮発電プロジェクト 沖縄科学技術大学院大学OIST新竹積教授」
放送日:2015年9月6日(日)18時30分~19時00分(TBS系列)
放送内容
シリーズ “大海力”発電 第3回海洋エネルギー開発「潮流」
今回スポットを当てたのは、サムライの様な風貌の沖縄科学技術大学院大学、新竹積(しんたけ・つもる)教授で、
新竹教授は世界的物理学者であり、2011年第33回自由電子レーザー国際会議で
自由電子レーザー賞(FEL賞)を受賞した世界的物理学者です。
新竹教授は、地球温暖化を食い留める為、環境に優しいエネルギーを
日本列島の海流に求め、沖縄という大学の立地を活かし
黒潮をエネルギーにするプロジェクトを立ちあげます。
みどころ
黒潮の特徴
沖縄周辺から関東沿岸に及ぶ幅100kmもの潮流で
1年中水深深くをゆっくり流れ自然のエネルギーとして安定している為海流発電に適している。
発電機の特徴
このプロジェクトで使われる水力発電機その形は、
まるで風力発電機を逆さまにして丸く平らな土台で吊るす様な形です。
この水力発電機を海中に沈めて海流でプロペラ(ブレード)を回す事により発電し
送電ケーブルで地上に送電します。
これは他に例がないオリジナルの発電です。
海流発電(黒潮発電)特徴
- 水深100メートルに300台の発電機を稼働させると原発1基分に相当する100万キロワットの電力を生む
この水深は波浪が届きにくく静か。 - 太陽発電の様に、昼しか発電出来なかったり天候に左右されない。
- 1年中発電出来る。
海流発電(黒潮発電)の実験
実験は2012年6月 、10分の1の模型で船に吊るして船を走らせ潮流と同じ状況を作り出しテストが開始されました。
しかし、実験が始まって間もなくブレード(羽根)が折れ失敗。
3ヶ月後の空洞だったブレードにポリエステル樹脂をいれて剛性を強めて成功し、
400キロワットの発電に成功しました。
これは、一般家庭の平均的電力でした。
まだプロジェクトは始まったばかりで課題も残っています。
課題
- 送電ケーブルの敷設方法
- 発電機をどう深海に繋ぎ止めるか?
まとめ 実現への道のりは遠い?
これまで「夢の扉」ではシリーズ “大海力”発電として放送を行いました。
◆海洋温度差発電
そして、風力発電を海上で行うプロジェクトも放送しました。
◆海に浮かぶ風力発電所
今回の黒潮発電プロジェクトも実験は始まったばかりで
実現するのは数十年後です。
やはり火力発電、原子力発電にとって変わるには未だまだ長い道のりですね。
しかし、枯渇する上、不安定な中東に頼らざるを得ない化石燃料、
核廃棄物の処理方法も十分と言えない原発に頼るしかない現状を考えると
少しでも早い海洋エネルギーの実用化を祈るばかりです。
当ブログをご覧頂きありがとうございました。
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