特攻ボート震洋 棒機雷 潜水服伏龍 櫻井翔 池上彰 教科書で学べない戦争
今回紹介する番組は「戦後70年特別番組 櫻井翔&池上彰 教科書で学べない戦争」
放送日:2015年8月4日(火) 21時00分~22時54分 日テレ系です。
放送内容
- 木製(ベニヤ)特攻ボート震洋
陸海軍水上特攻部隊全史 マルレと震洋、開発と戦いの記録
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- 櫻井翔キャスターが元特攻隊員に「特攻隊は、本当に志願だったのか?」と問う
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みどころ
番組で、ベニヤを使うことにより大量生産が実現した特攻モーターボート震洋を実際に設計図を基に再現します。
他の特攻兵器と違い、舵を固定して航空機用の救命胴衣を着て脱出する案も出されました。
実戦でも実用され、フィリピン・コレヒドール島などで4隻の艦船を撃沈するという戦果を挙げています。
また、長さ2メートル~5メートルの棒に機雷を装着した棒機雷(5式撃雷)を持ち、敵艦船を潜水服を着て待ち構える特攻兵器伏龍が紹介されます。
http://www.dailymotion.com/video/xehlemこれは戦艦や空母ではなく、海岸に上陸してくる上陸用舟艇と呼ばれる兵員や、戦車などの車両を載せる船を波打ち際で攻撃し沈める事が目的です。
(九十九里浜が想定されていました)
こちらは作戦が始まる前に終戦を迎えた為、実現しませんでしたが、テストでは、浄化され酸素になる人間がはいた二酸化炭素が逆流し
事故で10名の命が犠牲になりました。
仮に実現しても上陸前の艦砲射撃で持っている機雷が誘爆(爆発)して逆に部隊が全滅する危険性の方が高かったと言われています。
よく考えてみれば当たり前なのですが、日本海軍軍部はそこまで考えられないほど追い詰められていたのでした。
そしてその特攻隊員は、もう特攻で乗る飛行機が無くなった余剰パイロットの予科練生だったのです・・・。
まとめ
この兵器?を企画したのが真珠湾攻撃の作戦計画を立案した黒島亀人(くろしまかめと)です。
奇想天外な作戦を立案し、その風貌からガンジーと呼ばれていました。
繊細な作戦を練る策士ですが、繊細な作戦は真珠湾攻撃の様にハマれば大成功
(空母がいなかったので失敗とも言われていていますが)
ですが、ミッドウェー海戦の様に、ひとつでも歯車が狂うと大失敗に終わってしまいます。
やがて黒島亀人は特攻兵器の開発に注力する事になり、今回番組で紹介された特攻ボート震洋、棒機雷を持ち海中で潜水服のまま敵を待ち受ける伏龍
や人間爆弾(ロケット)桜花を開発します。
空に憧れた少年達が翼をもがれ、人間魚雷や特攻モーターボート震洋、挙句の果てには潜水服を着たまま敵の艦船の下で待ち構え
棒に取り付けられた爆弾(機雷)で攻撃するという非実現的な戦法で戦わなければならないという、
勝つよりも死ぬことが目的
となってしまった悲劇を繰り返したくないものです。
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