夢の扉 がん治療 BNCT ホウ素中性子捕捉療法 サイクロトロン 治療費は?大阪医科大学 宮武伸一


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今回紹介する番組は「夢の扉+ オールジャパンで挑む“新世代のがん治療”」
がん細胞をピンポイントで叩く!~“涙の臨床”の記録(ナレーション:向井理)
放送日:2015年5月3日(日) 18時30分~19時00分(TBS系列)です。

放送内容

1年(365日)の長期取材で、がん細胞をピンポイントで破壊する「ホウ素中性子捕捉療法(ほうそしゅうせいしほそくちりょう)BNCT)」
が紹介されます。

今回のドリームメーカーは、浪花節ドクターと呼ばれる宮武伸一さん(大阪医科大学 がんセンター 特務教授)です。

「ホウ素中性子捕捉療法BNCT)」は、サイクロトロンと呼ばれる装置により発生するレーザービームで
細胞1個1個のレベルでがん細胞を狙い撃ちする治療方法と云われています。

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日本の医学、薬学、物理学のドリームチームと宮武教授の治療により「余命1年以内」を宣告された患者が完治するまでの365日の記録が紹介されます。

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)とは?

以下の画像はちょっとショッキングですが、悪性黒色腫(ホクロの癌)患者の画像です。

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左が治療前、右が治療後の画像です。

今までの放射線治療だと皮膚と腫瘍が近すぎて
腫瘍だけを照射するのは不可能でした。

放射線を照射しても健康な細胞まで破壊してしまいます。

しかし、そんな患者を救ったのがSFの様な陽子ビームで
がん細胞のみを打ち抜き、この患者の腫瘍は無くなりました。

その陽子ビームを使った治療は、
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT Boron Neutron Capture Therapy )
と呼ばれています。

がん細胞のみ破壊するので、今までの放射線治療とは異なり、
がん細胞の周辺の健康な細胞まで破壊せずに済みます。

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)はホウ素薬剤を提供するステラファーマ(株)と保険が適用されるのを目指しており、治療費150万円くらいを目指しています

サイクロトロンを使ったホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の治療が受けられるのは、大阪医科大学、京都大学原子炉実験所の他には26年の段階で都内では、「国立がんセンター」と「江戸川病院」、
福島県「総合南東北病院」
です。

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)仕組みを簡単に動画で紹介

中性子捕捉療法は、核反応、アルファ線と7Li粒子云々・・・と云うと難しくなり
記載すると本が1冊かける程の量になるので
サイクロトロンを開発したの住友重機械工業動画を元に簡単に解説します。

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キーワードとして、BNCT

①Boron:ホウ素を
②Neutron:中性子が
③Capture:捕まえる、捕捉する
④Therapy:セラピー、治療

を覚えておいて下さい。

①Boron:ホウ素を

ホウ素を、がん患者に点滴または注射に投与します。

ホウ素はがん細胞にくっつき蓄積されます

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②Neutron:中性子が

中性子が陽子ビームにより患者の体内に放射されホウ素を目標に向かいます。
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③Capture:捕まえる、捕捉する

ホウ素が蓄積した中性子ががん細胞を補足します。
yosi-01

④Therapt:セラピー、治療

がん細胞を捕捉(衝突)した中性子は核分裂をおこし
アルファ線(α線)でがん細胞を死滅させませ、
治療が完了します。
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陽子ビームを作り出すのには、今までは原子炉が必要でしたが、
住友重機械工業が開発したサイクロトロンにより発生させる事が可能となりました。

サイクロトロンは、平成27年度医療機器薬事承認取得を目指しています。

以上は、サクっとした解説でかなり端折っています。

詳しくは住友重機械工業動画作成の動画をご覧下さい、

YouTube Preview Image

BNCTは、どんな癌に適用されるか?

現在対応出来る癌は以下の種類です。

  • 悪性脳腫瘍
  • 悪性黒色腫
  • 頭頚部腫瘍
  • 肝臓がん

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まとめ

実は私の父親が癌を患っています。

全身に転移しておりレーザー治療だと前途の通り、
健全な細胞まで破壊してしまうので薬物療法しか行えません。
激薬なのでかなりきつそうです。

高倉健さんと同じ悪性リンパ腫ですので
BNCTでは治療出来ない様です。

BNCTは、まだ臨床試験中なので実用化まで道のりは遠いですが
癌の種類に関係なくBNCTにより治療が出来るようになる事を願っています。

本日は当ブログをご覧頂きありがとうございました。