アンビリバボー 日本一心温まるホテルと日本でいちばん幸せな従業員と支配人柴田秋雄さんがホテルアソシア名古屋ターミナルでおこした奇跡
今回紹介する番組は「奇跡体験!アンビリバボー 日本一心温まるホテルと日本一幸せな従業員 名古屋ターミナルホテル」
放送日:2015年11月19日(木)19時57分~20時54分(フジテレビ系列)です。
放送内容
名古屋駅前の開発事業「名駅一丁目計画」により
2010年9月30日をもって営業を終了した名古屋ターミナルホテル(ホテルアソシア名古屋ターミナル)は
嘗てバブルが弾けて倒産寸前に追い込まれたホテルです。
再建の為、平成6年に名古屋ターミナルホテルの販売促進部次長にJR東海の系列ということもあり
元国鉄職員の柴田秋雄さんが選ばれます。
150人の従業員を3分の1にまで減らすという普通なら誰もやりたがらない憎まれ役を引き受けます。
しかし、柴田秋雄さんのリストラ策は奇想天外でした。
先ず、優秀な社員を選抜し、スキルに合った会社に転職を斡旋する事により110人以上の転職が決まり
本当の意味のリストラ(再構築)に成功します。
しかし、残った人材は・・・転職する勇気もなく覇気もなく傍から見ると仕事への意欲も感じられない従業員ばかりでした・・・。
そんな中、17年代表取締役専務総支配人にするやホテルアソシア名古屋ターミナル7期連続黒字のホテルに再生されるのでした。
やる気のない社員ばかり残ったホテルアソシア名古屋ターミナルを7期連続黒字のホテルに再生に導いた柴田秋雄さんの秘策は?
みどころ 柴田秋雄さんの秘策
リストラの結果、残された従業員の前で語ったのは
「日本一幸せな従業員になろう!」
「周りの人をみんな幸せにしようね」
でした。
柴田秋雄さんのとった再建の秘策ですが、
それは現在の柴田秋雄さんが行っている講演に全てが詰まっています。
これは、柴田秋雄さんの人柄である優しさからきています。
柴田秋雄さんの講内容(抜粋)
・すべての活力の源泉は人である
・夢に向かって果てしなき挑戦
・素晴らしい人たちとの出会い
・日本一幸せな従業員をつくる (強さより優しさ)
・働き方はその人の生き方
・優しい心がすべての原点
・みんなちがってみんないい
すべての活力の源泉は人との信念から、兎に角従業員をほめて伸ばす為に
従業員の誕生会を開いたり、一人ひとりに良いところを見つけての表彰したり
板前さんには、個人に高級な檜のまな板と包丁をプレセントしモチベーションを上げたり
ホテルでサークル活動を奨励し、バンドで演奏させたり、
お客様の前で踊りなどのパフォーマンスで、お客様に喜んで頂いたりと、
手作りの暖かさが伝わり、顧客満足度へとつながりました。
そしてトップダウンで命令するのではなく、従業員全員が合宿し夢を語り合い経営理念を全員で決めるという
従業員の自主性を持つことにより仕事に対するプライドを育てることにより
やりがいを覚えていくのでした。
リストラ後にまるでやる気を感じさせなかった従業員が見事に変わっていったのでした。
その結果、日本一心温まるホテルとして評判となり、倒産寸前のホテルは、7年間4期連続黒字のホテルへと奇跡の回復を果たすのでした。
その起爆剤となったのが名古屋(東海地方)を襲った2001年9月11日の集中豪雨大雨でした。
大雨で帰宅困難者が続出し、名古屋市のホテルは満杯でどのホテルも入り口をロックし
雨宿りすら出来ない状況でした。
そんな中柴田秋雄さんはホテルのロビー開放を決意。
料理長が機転を利かせスープを振るまい、これには避難者は感動。
その避難者の一人がこのエピソードを新聞のコラムに投稿し、「心あたたまるホテル」
と話題になり、宿泊予約が殺到し、経営も上向いて行きました。
再建宿泊客8名が食中毒を起こし1週間レストランが営業停止になり
顧客にお詫び状を徹夜で作成し送付しました。
そして、名古屋市には10名を超える食中毒が出た場合
報道機関に連絡し公開する義務がありましたが、8名なので公開しなくても良かったのですが
会議の結果マスコミから営業停止を公開する事にしました。
その結果、誠心誠意が伝わり顧客への信頼は崩れる事もなく、クレームも有りましたが、かえって常連からは励ましの電話もある程でした。
■柴田秋雄さんの信念
柴田秋雄さんは黒字化を達成した事に対しては、
「黒字は目的では無くて、働きがいと生きがいと、人に対して優しさを覚えてくる会社に働けば必然的に結果としてついてくる」
と語りました。
そして、従業員の教育方法については、
「理屈じゃない、人は皆一緒、心に火がついたらみんな熱く燃える、消えるかもしれないけど、消えたらまたつければいい」
と真髄を語るのでした。
まとめ
リストラというと解雇、クビなどネガティブなイメージがありますが、
リストラとはリストラクチャリング(Restructuring)の略で
本来事業構造を再構築し直し、経営を変革する意味なのですが、
日本では、そうしても人員整理という意味に使われがちです。
柴田秋雄さんがとった秘策は、
将来有望な社員は、その力が発揮される会社に転職させ、
本来なら人員整理で解雇される様な社員をあえて残し
長所を伸ばして仕事だけでなく人間としても成長させ
結果ホテルのお客様に喜びが伝わるという
素晴らしいリストラ結果となりました。
皮肉な事に黒字化したホテルアソシア名古屋ターミナルは
建て替えに伴い精算されてしまいましたが
リストラの成功例としてこの奇跡は話継がれて欲しいです。
日本一心温まるホテルと日本一幸せな従業員の奇跡は
日本でいちばん心温まるホテルであった奇跡の物語
柴田秋雄のホテル再生物語
として書籍化されており
ミニシアターでドキュメンタリー映画にもなっています。
機会があれば是非ご覧になって下さい。
本日は、当ブログをご覧頂き有難うございました。
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