アンビリバボー 公安 ゼロ(ZERO)極秘捜査官が日本赤軍・重信房子をタバコで逮捕の奇跡 6月23日


日本警察組織図にも掲載されていないと云われている公安の秘密諜報活動機関コードネームZERO(ゼロ)と呼ばれた部署に属するの6人の極秘捜査官たちが「テロリストの女王」「全共闘のマドンナ」とよばれた国際指名手配犯・日本赤軍幹部、重信房子を苦闘10年の末逮捕に追い込んだ捜査方法の奇跡が、アンビリバボー(2016年6月23日)で紹介されます。

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公安警察コードネームZERO(ゼロ)とは?

公安警察コードネームZEROゼロ)とは、警察庁警備局警備企画課に所属する情報収集組織で、協力者の情報を管理し諜報活動を行う組織で、警察総合庁舎の2階に本部を置いており、嘗ては「サクラ」「チヨダ」と呼ばれており、現在は「ZERO(ゼロ)」と改名されています。

「ZERO(ゼロ)」の意味は諸説あり、
そんな組織は存在しないという意味の「ゼロ」
ゼロからやり直すという意味の「ゼロ」との説が有ります。

前回のアンビリバボーで紹介されたFBIの様に、非合法に盗聴、盗撮、ピッキングなどで情報を収集します。

アンビリバボー FBI ジョン・レインズ、ボニー夫妻が盗んだ国家機密情報書類

もっとも監視と呼ばれる行為は「視察」と呼ばれており、盗聴は「秘聴」、盗撮は「秘撮」と言い換えられています。
FBI同様、国家転覆罪を図る共産主義者を視察し、視察対象の組織から内通者を見つけ出し、協力者(スパイ)として管理し諜報活動を行います。

コードネーム サクラ

公安警察の情報収集組織の歴史は古く戦前に遡ります。

1922年、ソビエト連邦の建国の影響で日本にも共産制力が台頭し、日本共産党が設立され、共産主義政党による国際組織コミンテルンの監視の為、日本の諜報活動機関である陸軍中野学校出身者を集めた内務省警保局保安課第四係が陸軍中野学校敷地内(東京都中野区)誕生し、「特高」と呼ばれ恐れられた特別高等警察を動かしていました。
そして、戦争終結により内務省自体が無くなり、存在は秘匿されたままでした。

戦後、日本の再軍備に反対する左翼を中心としたデモ隊と警察隊が衝突し双方多くの犠牲者が発生した1952年の「血のメーデー事件」により、日本共産党を監視する為、国家地方警察本部警備課四係として、1954年、東京都中野区にあった警察大学校内を拠点として復活、そしてコードネームは、学校の「さくら寮」から「サクラ」とになったと云われています。

コードネーム チヨダ

1986年、日本共産党幹部宅盗聴事件のスキャンダルにより、コードネーム サクラの存在が白日の下に晒されることになり、幹部が引責辞任となり、国家地方警察本部警備課四係は、警察庁警備局警備企画課の管轄となり、東京都千代田区の霞が関の警察総合庁舎に移転、これによりコードネームは、「チヨダ」と呼ばれるようになりました。

そしてコードネームはZERO(ゼロ)に・・・

オウム真理教が関わったとされる國松警察長官狙撃事件の犯人がオウム真理教信者であり公安警察官である巡査だと名乗った事により「チヨダ」の活動はマスメディアに取り扱われるまでになり、再出発の意味を込めてZEROゼロ)」と呼ばれるようになりました。

※もしくは存在を否定するためにゼロ」になったとも云われています。

ゼロが関わった作戦(作業と呼ばれます)で最も成果が出たのは、日本赤軍の元最高幹部・重信房子容疑者の逮捕劇でした。

※詳しくは、麻生幾著小説「ZERO」をご覧ください。
今回のアンビリバボーはこの小説を元にドラマチックにストーリーを作成しているので事実と違う部分も多く見受けられました

コードネームZERO(ゼロ)による、重信房子 逮捕のドラマ

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2000年11月8日、日本赤軍の元最高幹部・重信房子容疑者がコードネームZERO(ゼロ)の活躍により「旅券法違反」の容疑で逮捕されました。

taiho

舞台は大阪府高槻市のホテル、深く関わったのは後に光愛病院と判明しました。

重信房子容疑者は、1974年9月13日、オランダのハーグにある銃武装したフランス大使館が日本赤軍により占拠され警察官2名が重症をおわせられるというハーグ事件を起こし、国際指名手配されていました。

動画:重信房子独占インタビュー 1973 Fusako Shigenobu Interview

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時代は流れ、潜伏していたシリアでもお荷物扱いとされ、日本に帰り生きる道を模索し、偽造旅券を使って日本に不法入国、しばらく大阪市西成区のマンションに潜伏していました。

ゼロによる視察

2000年(平成12年10月初旬)、日本赤軍の支援者を視察していた大阪府警警備部公安第三課は、大阪市西成区のマンションに出入りしている支援者と思われる男2人(府立高校教師の男、配管工の男)を視察対象者に特定。

※アンビリバボーでは番組予告によると坂田こういち(吉田守?)として紹介される様です。

同年7月そのマンションに日本赤軍の幹部と思われる中年女性が出入りする事が確認されました。

2人のゼロ捜査員(エージェント)は、とある大阪の外れの署の署長を尋ねました。

この署長は定年間近ですが、実は長年に渡り新左翼系の情報収集を行っていた公安職員で大阪市西成区の「あいりん地区」の日本赤軍の前身の結社モップル社」を監視していたのです。

そして、若いころの重信房子容疑者の特徴を熟知していました。

その署長から語られた重信房子容疑者の特徴は・・・
顔に大きなホクロがある
・当時公安の付けたアダ名は「魔女」で、それはファッションはいつも黒ずくめで当時流行していたアメリカのテレビドラマの「奥様は魔女」のヒロイン、サマンサに似ていた
タバコの吸い方に特徴がある
の3点でした。

若いころの写真は出回っていますが、今の姿がわからない。

そこでゼロのエージェントは公安の名を伏せて雑誌社経由で中東コネクションがあるフリージャーナリストに重信房子容疑者のインタビューの記事を依頼します。
(勿論目的は最新の重信房子容疑者写真だけでした)
値段は言い値で良いとの破格の対応でしたが、危険を伴うと理由で断られてしまいました。

しかし、ICPO(国際刑事警察機構)からのデータにより最新の写真を入手する事に成功しました。

一時期西成区のアパートから姿を消しましたが、10月になって再びマンションに戻った事が確認されました。

10月30日、全身黒ずくめの重信房子容疑者が動き出しました。

尾行するとJR芦屋駅で下車し、コース内の喫茶店に入店し、タバコを吸い始めました。

それは定年間近の某署の署長の話した特徴あるタバコの吸い方でした。

黒ずくめのファッションの独特のタバコの吸い方、顔のホクロは化粧で隠されていましたが、ゼロ・エージェントは重信房子容疑者との確信を得ました

尾行を続けるも支援者と思われる2人の男の乗るステーションワゴンに乗車し逃げられてしまいました。

逃げられはしたものの潜伏場所は特定されており、捜査員は増員され、ゼロ・エージェントは、別な喫茶店に入店に入るのを確認し、重信房子容疑者が立ち去った後、コーヒーカップから指紋を採取。

その指紋は以前押収されたタバコの吸殻についた指紋と一致しました

そして、11月7日、高槻市のホテルに2人の支援者とチェックインをした事が確認され、11月8日、重信房子容疑者がチェックアウトした所を捜査員が取り囲み「旅券法違反容疑」で逮捕されました。

結成から10年にしてゼロの長きに渡る捜査が完了した瞬間でした。

(逮捕を担当した検挙班は緊張していたのか、逮捕された重信房子容疑者は、検挙班は震えていたと証言しています)

証拠はタバコの吸殻と吸い方

公安ゼロのチームは、重信房子容疑者と思われる女性のタバコの吸殻を押収していました。

そして、尾行の結果重信房子容疑者と思われる女性が飲んでいたコーヒーのコーヒーカップから指紋を採取した所、タバコの吸殻の指紋と一致しました。

その指紋は正に重信房子容疑者だったのです。

そして確証のなかった重信房子容疑者の特定の決定打となったのは、重信房子容疑者と思われる女性のタバコを吸う時の仕草でした。

重信房子容疑者のタバコを吸う時のクセは親指・人差し指・中指の3本でタバコをつまみ、上を向いて煙の輪を作って、首を左右に振りながら煙を吐き出す仕草でした。

このキセルを吸うようなタバコの吸い方が若いころからのクセで怪しい中年女性は重信房子容疑者とゼロに特定されたのでした。

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判明した事実

偽造パスポートで1997年12月から2000年9月までに、関西国際空港~拠点としていた中国の間を16回もの入出国を繰り返し、その偽造パスポートの名義は「光愛病院」の入院患者、「光愛病院」の医師の妻の名義で作成されていました。

重信房子容疑者の刑は、2010年〈平成22年〉8月,懲役20年の判決確定しました。

重信房子をかくまった協力者

千葉徳洲会病院の村田恒有医院長は 千葉県船橋市の分譲マンションにマンションにかくまった事が逮捕後に所持品としてマンションの鍵が覇権された事から「犯人蔵匿」、「犯人隠避の罪」に問われ懲役1年6月、執行猶予5年の有罪判決、それだけでなく医道審議会は村田恒有氏の医師免許剥奪をしてしまいました。

大阪でかくまった2人、府立高校教師の男、配管工の男は懲役1年6ヶ月、執行猶予5年。

まとめ

重信房子容疑者の逮捕の様子はニュース映像でみましたが、何故か笑みを浮かべてサムアップと呼ばれるポーズを取っており、逮捕されたのに正直何をヘラヘラしているんだ?と思っていました。

これは後に瀬戸内寂聴さんに送った手紙で、国外に残した娘の重信メイさんに自分は元気だとアピールする為だと知りました。

動画:重信房子からの手紙  日本赤軍元リーダー・40年目の素顔

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動画:重信房子の娘 重信メイが語る壮絶な半生&中東の現状

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存在しない筈のポスト裏理事官の存在

政治家の亀井静香氏は、前職が公安第一課理事官でチヨダを統括する裏理事官(キャップとも呼ばれ、正式には存在しない秘匿されたポスト)だったと云われています。

参考文献:青木 理「日本の公安警察 (講談社現代新書)」

本日は、当ブログをご覧頂き有難うございました。

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