スマホケース 16万円 ロケット技術超々ジュラルミン The Slit 岐阜DAQ 所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ
ロケット開発の技術を駆使した16万円超えの最高級スマホケース(iPhoneケース)が販売されている!?
ロケットや航空機は、軽量且つ高剛性、加工しやすさを実現させる為、
金属は、アルミニウムでも最高のA7075超々ジュラルミンを使用しています。
そのロケットで使う素材、A7075超々ジュラルミンを使用したiPhoneケース(バンパー)の
値段はなんと16万円を超える162,000円 です。
「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!スペシャル」(2016年2月19日放送)
[ロケット開発の技術を駆使した16万円の最高級スマホケース]と題して
ダンディ坂野さんがThe Slitを装着したiPhoneで落下実験を行います。
DAQ Co.Ltd SQUAIR The Slit for iPhone 6
販売は岐阜県でアパレルを展開するDAQで、
制作は株式会社ナカダクラフトが請け負っています。
A7075超々ジュラルミンは、ロケットの先端部分の衛星フェアリングや航空機の部品で
スマホケースを加工をするとなると躊躇する業者が多く断られ続けましたが、
株式会社ナカダクラフト仲田社長は「楽しそう」と軽い気持ちで受託したそうです
A7075超々ジュラルミンとは?
A7075とは、日本工業規格 (JIS)で超々アルミニウム合金を意味し、
アルミニウムより軽く
高い強度を持つジュラルミンの更に上をいく超ジュラルミンの更に上を行く合金で
超ジュラルミンを超えるという意味で、超々ジュラルミンと呼ばれ、
最初に使用されたのは、
旧日本海軍の名戦闘機「零式艦上戦闘機」いわゆる「零戦(ゼロ戦)」です。
開発が始まった日中戦争時、欧米の高馬力エンジン(2000馬力)に対し、
純国産のエンジンは出力は半分以下(1000馬力)が精一杯でした。
パワーで劣るエンジンで欧米の戦闘機に立ち向かう為、
徹底的に軽量化が課せられ、零戦の翼の主桁
(スパートも呼ばれ、翼のメインフレームと思って下さい)に使う合金として、
住友金属工業によって開発されました。
※当時は、今の様に金属の日本工業規格番号(A7000番代とか)で呼ばず、
ESD材(ExtraSuper-Duralumin)と呼んでいました。
SQUAIR iPhone 6 ケース 【The Slit】は、金属で有りながらプラスティック並の軽さ36~37グラムを実現しています。
スリットが入っている意味
名前の通り縦のスリット(切り口、 細隙)が入っている意味は
単にデザインの強調や軽量化の意味だけでなく
カバーをかけることにより電波が塞がれ弱くなるのを防ぐ意味も有ります。
2分割のボディはネジが無い?装着方法の名は、batto(抜刀)
iPhoneにこの[THE SLIT]を取り付ける時、
[THE SLIT]を上下で分割させてから
iPhoneに組み付ける装着方法です。
実は、[THE SLIT]にはiPhoneに取り付ける際、
ネジを使用しません。
装着すると言うより、収める・・・
この装着方法はbatto(抜刀)と呼ばれるシステムで
つまり、刀を鞘に収めると言うイメージの装着方法なのです。
装着手順動画
◆SQUAIR The Slit for iPhone 6 (Duralumin case)
これは、1/100mmの誤差も無い高度な金属加工技術により
2分割されているケースはネジを介さずに
カッチリとiPhoneを包み込み込みロックする事が出来るのです。
これは海外旅行や、出張でSIMカード交換をを容易に変更する事が可能となります。
まとめ
超々ジュラルミンと聞いて飛行機好きの自分は萌えてしまいました。
零戦の翼の一番重要なフレームに使われていた金属ですしね。
で、[THE SLIT]って飛行機の翼のフレームの形にもにも似てると思いました。
画像は「零戦を作る」という雑誌のマニュアルですが
正面の翼の穴が開いている部品がA7075超々ジュラルミンが使われている主桁です。
穴が開いているのは軽量化の為に、穴を開けています。
この穴の大きさを1グラム単位で設計主任の堀越二郎氏
がどれくらい削れば重量や飛行中にかかる力のバランスを保てるかを
計算して削っていったのです。
堀越二郎氏は、スタジオジブリの「風立ちぬ」の主人公として描かれており
当時の計算機を使って計算しているシーンが描かれています。
(零戦の設計シーンでは有りませんが)
そんな零戦と同じ素材が使われるiPhoneケース(メーカはバンパーってよんでます)
に興味津々ですが、16万円は無理で、しかもiPhoneじゃなくてガラケーですし(笑)
それにiPhoneって2年毎に新作が出るから2年間しか使えないという
なんとも贅沢なケースです。
※A7075超々ジュラルミンは経年劣化が早いので2年つかえれば十分かもしれません。
もっとも、これは飽くまでも飛行機やロケットの様な過酷な環境で使った場合なので
ご安心下さい。
本日は、当ブログをご覧頂き有難うございました。
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