アンビリバボー ジョン・リアダン シティバンク銀行105人のベトナム人を救った米国版シンドラーのリスト

2016年2月5日


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今回紹介する番組は「奇跡体験!アンビリバボー 家族同然のベトナム人従業員達を救った男が挑んだ命がけの作戦」
放送日:2015年9月3日(木) 19時57分~20時54分」(CX系列)です。

放送内容

今回の話は、第二次世界対戦で
アウシュビッツ強制収容所に送られたユダヤ人を自分の工場で雇う事により
ナチからの迫害から救ったオスカー・シンドラーや
ポーランドに住むナチに迫害されそうになったユダヤ人を日本経由でアメリカに亡命させるため、
ビザを発給し続けた杉原千畝の様な自分の仕事にプライドをかけて人命を救った人物の話です。

舞台は今から40年以上前のベトナム戦争下の南ベトナムです。

サイゴン(現ホーチミン)にある米国系企業シティバンク銀行(Citibank)の
アシスタントマネージャー ジョン・リアダン(John Riordan)は
ベトナム戦争に従軍していた事が有りました。

泥沼化し、15年間続いたベトナム戦争も終焉が近づき、1973年アメリカ軍はベトナムから撤退
ソ連が支援する北ベトナム軍が迫っており、
アメリカ本社からは、ジョン・リアダンに重要な書類を焼却し
チャーターしたPANAM B747で香港に避難するよう命令がおります。

しかし、現地採用の34名の南ベトナム人の同僚は見捨てられる事になっていました。

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米企業で働く南ベトナム人は、南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)にみつかれば
スパイとしてみなされ虐殺されるかもしれないにも関わらずです

ジョン・リアダンは、サイゴンに残された同僚の救助をシティバンク銀行本社に訴えるのですが・・・

みどころ

香港に避難したジョン・リアダンは、アメリカ人では無いという理由で避難の対象外とされ
南ベトナムに残された迫害される可能性がある同僚を救出する方法を構想し始めます。

ジョン・リアダンにとって南ベトナムに残された同僚たちは
一緒にバーベキューをやったりと家族ぐるみの付き合いで
本当の家族同様の存在だったのです

60s_banker_with_Vietnamese_staff_familyphoto

ジョン・リアダンは、シティバンク銀行と米国政府に多数の計画を提案したが、何度も却下されました。

最終的には、シティバンク銀行から通告を受けます

彼の救助活動の尽力を止めるか、解雇されるかを迫られたのです。

最終的にジョン・リアダンは、1975年4月19日、一人でサイゴンに飛び戻りました。

ジョン・リアダンの計画は、
先ず、南ベトナムに残した同僚とその家族(計105人)のすべてを集めて、
彼の別荘とサイゴン近くの別荘に隠し住ませました

そして、同僚とその家族総勢105人をジョン・リアダンの扶養家族として申請し、
米軍貨物機に乗って避難させるという計画
でした。

105人を避難民として申請する方法として、105人の同僚と家族をリストアップし、
10箇所ある避難事務所で、数回、数人に振り分け、彼の扶養家族と申請し米軍輸送機で避難させました

そして、ジョン・リアダン自身はサイゴン陥落直前、
最後のグループと一緒に米軍輸送機でサイゴンに別れを告げました

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※画像は、実際にジョン・リアダンが記載した避難民申請書です。

そして、1975年4月30日、サイゴン陥落によりベトナム戦争は集結しました。

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まとめ その後南ベトナム人の同僚達の現在

シティバンク銀行は、ジョン・リアダンの努力を称賛し解雇を取り消し、
南ベトナム人従業員全員を移住させて、彼らに新しい仕事を見つけることに取り組みました。

今は救出された南ベトナム人の同僚達の子供達も成長し、医者や弁護士などとして米国で活躍しています。

そして今でも本当の家族の様な付き合いは続いています。

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この話は、2013年10月に米国で放送された「60Minutes」のジョン・リアダン氏への
インタビューを中心に構成しています。
「奇跡体験!アンビリバボー」では新たに取材した内容を中心に構成するので
演出上内容が若干異なる点をご了承下さい。

※放送では106名の家族と説明されていました。

また、英語版ですが書籍「They Are All My Family」も出版されていますので英語に自信があるかたは是非どうぞ。

また、迫害されそうになったユダヤ人に逃亡の為のビザを発給し続けた杉原千畝を描いた「命のビザ」や
自分の工場で強制収容所に捕らえられたユダヤ人を働かせて救ったオスカー・シンドラーを描いた
「シンドラーのリスト」も合わせてどうぞ。

本日は、当ブログをご覧頂きありがとうございました。

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